本校の統一試験について

一般的な日本語学校でのクラス分けテスト「クラス別期末試験」

一般の日本語学校でのクラス分けは、各クラスの日本語レベル、学習範囲に合わせた、クラスごとの学期末テストによって行われます。
この方法でのクラス分けは、平均的な日本語学習速度の学生の実力は、ほぼ正確に実力判定することができます。
しかしながら、クラスの進度以上に飛躍的な実力向上のあった学生、 たとえば、日本語のコツを覚えて急激に実力を上げた学生等では、 期末試験の難易度、出題範囲に実力が収まらず、「クラスレベル以上の能力がある」ということがわかるだけで、実際どのくらいの実力があるのか正確に判定することができないのです。
また、クラスごとのテストでは、あくまでクラスの中で自分がどの位置にいるのかしかわかりません。 したがって、大学受験等で実際に競い合う色々なレベルの学生の中で、自分の実力はどの位置になるのかといった分析はできないのです。

本校でのクラス分けテスト「統一試験」

本校でのクラス分けは、期末試験とは別に、グループ校(約600人)すべてのクラスの学生が、まったく同じテストを受ける、統一的な実力判定試験=統一試験を使います。 本試験では、すべての学生がN5からN1までのすべてのレベル、文字語彙から文法、読解、聴解まですべての分野網羅した総合的な実力判定試験を使うので、 クラスの日本語レベルや学習範囲に制限がなく、すべての学生の実力を正確に判定することができます。
また、各分野ごとに実力がわかるので、苦手分野、得意分野、特に勉強が必要な分野等、各学生の正確な習熟状況を判定することができます。
さらに、グループ校全員が同じテストを受験するので、発表される総合順位から、自分の実力がどの位置になるのか、すなわち、時にはライバルとなる同期の学生の中で 自分の実力はどの位置になるのか確認することができます。これは、大学院や大学を選ぶにあたり、実力適正校を見つけだすのに有用な資料となります。

「成績優秀賞」と「STEP UP 奨学金」

統一試験では、優秀な成績を残した学生(総合順位1位~10位)に「優秀賞」を、前回より顕著な成績向上があった学生に「STEP UP 奨学金」を授与いたします。

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一般的な日本語学校のクラス分けテスト「期末試験」

本校のクラス分けテスト「統一試験」

項目 小項目 N1 N2 N3 N4 N5 備考
文字・語彙 1.漢字読み 1 2 3 3 3
2.言い換え類義 3 3 2 2 2
3.語形成 1 2 2 3 2
4.表記 0 1 2 2 2
5.文脈規定 2 2 3 2 2
6.用法 1 2 2 3 3
文法 1.文の文法1(文法形式の判断) 1 1 3 3 3
2.文の文法2(文の組み立て) 0 0 2 2 2 苦手分野
3.文章の文法(1文5問) 0 2 2 3 3
4.不可欠な初級文法(活用形) 1 2 2 3 2
読解 1.内容理解(短文) 0 1 3 3 2
2.内容理解(中文) 0 2 2 2 2
3.情報検索 0 1 1 3 3 苦手分野
4.内容理解(長文) 0 0 1 1 2 苦手分野
5.主張理解(長文) 1 0 3 3 3
6.総合理解 0 1 3 2 2
聴解 文の聞き取り 0 0 0 1 2 苦手分野
会話の聞き取り(即時応答) 0 0 1 1 2 苦手分野
評価 文字・語彙、文法はN3~N2相当。良。
読解はN3相当だが、特定分野に弱い部分がある。
聴解はN5~N4、聞き取り訓練が不足している。【要補講】
クラス 中級※ 分野により学習進度の偏りがあるため、中級クラスでの再学習が適当。
次回上級クラスに上がれる見込み。

統一試験の流れ

「成績優秀賞」 【日本語力証明】

統一試験において、上位10番にはいった学生には「成績優秀賞」が授与されます。
証明書として、全グループの学生の中を勝ち抜きすばらしい成績を収めたことを明記した賞状を発行いたしますので、 大学院や、大学受験時に参考資料として提出すれば、あなたが確かな日本語力を持つ、まじめで優秀な学生であることを効果的にアピールすることができます。

※成績優秀賞は、統一試験において上位10名かつ、出席等が良好なものに授与されます。

成績優秀賞
「成績優秀賞」 【日本語力証明】